「ノブはボクサー」

ノブはボクサー

　　作詞：瀬戸口　修
　　作曲：瀬戸口　修
　　

喜びと悲しみをいつも背おって生きる人間の
ドラマを感じさせるリングにノブは立つ
舞うようにさすようにリングの上を動きまわっている
そんなノブの心を誰が知っているのか

　　　　そうノブはリングに生きてるボクサー
　　　　今この時を腕にかけて孤独とたたかうボクサー

獲物をねらうようにすえた目は瞬き一つせず
ねらいすましたようにとくいの左が飛ぶ
のしかかる苦しみをまるで振り払うかのように
昨日迄の生きざまをリングにぶつけている

　　　　そうノブは勝気な勝気なボクサー
　　　　すべてを今炎に変えて命を燃やすボクサー

さびしいと空しいと酒をのむたびいつもノブは言う
酒をのむたびつぶやくノブの気ままな口ぐせ
人生の悲喜劇をリングを降りるたびにかみしめる
そんなノブの心を誰が知っているのか

　　　でもノブは後を見せないボクサー
　　　光る汗に血をにじませて孤独とたたかうボクサー

　　　そうノブは孤独な　孤独なボクサー
　　　光る汗に血をにじませて孤独とたたかうボクサー